現存最古のパチンコ機も展示、「パチンコ誕生博物館」が開館

神奈川県横須賀市の版画家、杉山一夫氏が自宅の一部を改修して作った「パチンコ誕生博物館」が6月28日に開館する。博物館は、バガテールやウォールマシンといったパチンコの源流にあたる欧州の遊戯機からパチンコ草創期における貴重な遊技機まで、同氏が蒐集した数々の実機を展示し、パネル解説とともにこれまで曖昧にされていたパチンコ誕生の流れを分かりやすくまとめた。
 
杉山氏は1990年代からパチンコ草創期における遊技機のことなどの調査を開始。それまで現存していないとされていた数々の遊技機を発掘するとともに、海外にまで足を運んで重ねた綿密な取材結果を2008年に「パチンコ誕生-シネマの世紀の大衆娯楽」で著した。その後、所有する数々のコレクションを整理する一方で、業界や公的機関に貴重な遊技機の寄贈を持ちかけたものの話が進展していなかった。
 
今回、オープンした私設博物館は全部で8つの展示場で構成。自宅ガレージを改造し、戦後まもなくの手打ち式パチンコ機から、電動式に至るまでの流れを実機で確認できる第1室から、長崎一男のオール物とセンターケース丸型の鈴富商会製「二十ノ扉」といった幻の名機を飾ったアトリエ前、正村ゲージ誕生の秘密に迫った2階部屋といった具合に、部屋ごとにテーマを設けて展示している。最後の屋根裏部屋には、現存最古の日本製ウォールマシンや現存最古のパチンコ台である一銭パチンコ「岡式電氣自動球遊機」、スマートボール第1号機の「帝發式スマートボール」、さらには台に玉を入れ、玉を打ち、入賞すると景品玉が出る最初のパチンコ機、京極遊技器製作所の「スチールボール野球パチンコ」など、貴重なマシンが展示されている。
 
博物館は3月末に完成したが、新型コロナ禍の影響でオープンを見合わせていた。入館料は500円。杉山氏自身が解説にあたり、当面は新型コロナウイルス感染予防のため、日曜日だけの開館で2時間3人までの予約制にしている。
 

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