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エンタテインメントビジネス総合研究所は2月27日、都内秋葉原でAclubセミナーを開催し、経営コンサルタントの中辻寿夫氏が、ホール企業が事業分野の拡大や収益増を図るための多角化経営を実現するために必要な考え方や事例などを解説した。
中辻氏は、「ビジネスのライフサイクルは一般的に導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つに区分されるが、ホール営業はすでに成熟期から衰退期に入っている」と指摘し、今後も継続的な成長を維持するには、本業以外の新規事業を積極的に開拓して経営の多角化を図ることが大きなポイントになると述べた。また、多角化経営の実現に必要な課題として「変化と成長」を挙げ、現在自社が保有している人材や資産などの強みを棚卸しして、他社や競合に対する優位性を明確化することが重要だと述べたほか、事業の選定にあたっては目的の合致性やコスト、本業との親和性や市場特性を十分に加味した上で、業種業態を精査する必要があると語った。ホール企業が取り入れやすい新規事業として中辻氏は、駐車場ビジネスを取り上げ、既存店の駐車場の用途開発などで新たな収益を確保できる可能性を示したほか、収益性の高さや人材不足の環境でも少人数で事業化が可能な点を強調した。
さらに、近年注目の業態として高速道路管内におけるサービスエリアやパーキングエリアのテナントビジネスを紹介。ホール関連企業が手がけた食事メニューをガチャガチャで決める「ガチャめし」などの具体例を示しながら、「高速道路の運営会社には、エンターテインメント性や賑やかしなどの集客ノウハウがないので、エンタメ化するSAやPAの動きは非常に堅調。リスクが低く、飲食店の経営実績があれば資格なども不問のため参入障壁も低い」として、高いポテンシャルを秘めた事業として注目していると語った。
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