2023.6.30

強化すべきは若手研究者への支援

一般論として、裏付けとなる理論や理屈が欲しい産業側は、学術側を活用しようとし、逆に自らの研究費を得たい学術側は、産業側を利用しようとします。両側の思惑が一致したときに、お互いにメリットを享受できるような、産学間の協調関係が構築されます。

遊技産業に近いゲーミング産業では、ラスベガスにネバダ州立大学ラスベガス校が、マカオにも澳門大学がそれぞれあります。両校ともに、ゲーミングに関する各種研究(ハード、ソフト両面で)の場であるほか、ゲーミング産業への人材供給の場にもなっています。

また海外の大学ではよく実施されており、最近は日本国内の大学でも見られる形態として、産業・企業による寄付講座というものがあります。寄付講座の開設は、当該産業・企業のイメージアップのみならず、前述したような当該産業・企業を対象とした研究(共同研究を含む)や人材供給にも繋がるというメリットがあるわけです。場合によっては、産業・企業が研究内容や講座内容に口を挟むこともできたりします。

続きを読むには有料会員
会員登録が必要です。

RELATED ARTICLE 関連記事

このページの内容をコピーすることはできません