2024.3.15

2月のホール企業採用熱 平均値を上回る1.07ポイントを記録

パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2024年2月の採用ニーズは平均値を上回る1.07ポイントだったことがわかった。

同社の滝沢統括マネージャーは「予算や採用枠の年度内消化も含め増員を目的とした採用ニーズが高まる昨年の同時期と同じような動きとなった」とし「他業とのバッティングはあたり前の昨今ではあるが獲得難易度が異様なほど高まるケースも伺っており、地域や求める人材層によって接点を持つための工夫がより求められてきそうだ」と語った。

「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。

市場では、ホール関係4団体が「広告宣伝ガイドライン(第2版)」を発出した。第2版は新たに「賞品と総付景品に関する広告宣伝」「第三者に依頼して実施する広告宣伝」の2類型を追加したが、広告・宣伝の選択肢が狭まることは業界全体にとって大きなマイナスになるだけに、ガイドラインを逸脱しない適正な運用が求められている。

転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「新年度の組織計画や事業計画に伴う人材補強を目的に経験スキルが豊富な人材層のニーズはより高まることが予想される」と述べる。一方で「人材は多くの選択肢を求める傾向で判断はよりシビアになっている」とし「条件出しの柔軟さは勿論だが『人材への興味関心度が高い』ことを示す工夫もポイントになるだろう」と見解を示した。

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