2022.2.25

未来研究所がセミナー、新時代見据えた店舗運用を解説

遊技産業未来研究所の定例セミナーが2月22日、リモートで開催され、PRC代表の中田藤生氏、チャージ執行役員の天羽玲二氏、同研究所代表の中野忠文氏が講演した。
 
「新しい時代の新しいお店作り」をテーマに講演した中田氏は、旧規則機全面撤去後のホール営業の在り方を解説するなかで、主に「ターゲットの絞り込み」「業態変更」「経営計画書の見直しの必要性」を提言。パチスロ機の性能低下とパチンコ機の高射幸性を踏まえた営業方法や各種店内アプリの充実、SNSを活用した情報発信、業態変更を通じてのコンセプト設定などを喚起し、これらの取り組みを通じて厳しい新しい時代を乗り切って欲しいと述べた。また、出玉性能が削られた6号機パチスロ営業については、厳しい業況を踏まえた粗利率・額を設定して適正な営業計画の見通しを立てていく必要がある、と指摘し、スペック分析や導入のタイミングを見計らった上で慎重な入れ替え戦略と計画的な投資を呼びかけた。
 
また、天羽氏は参加遊技客の総数が増加する要因がない今、ホール経営は飲食店並に経営計画を立てていく必要があると指摘。特に粗利に対する機械代については「例えば自社物件だったら20%、賃貸物件の場合は15%という具合にそれぞれの条件でシビアに設定していく必要がある」と述べ、特に粗利確保の難しいパチスロ営業における入れ替えコストについては「コスト管理を効果的にするには月々の遊技機代は、営業利益を残せるかどうかを見極めた上で設定していくことが必要だ」と訴えた。
 
第三部では中野氏が営業データをもとに直近のホール営業を解説。パチンコ機のタイプ別業績に触れた中野氏は「年明けからハイミドルの粗利が低下しているものの、ミドルとともに市場を牽引している状況は変わっていない。ただ、玉粗利が全タイプ横並びのなかでライト、甘ほど割数が低くなっているのは気になるところ。甘やライトは辛く扱うと性能を大きく損なってしまう可能性があるので割数管理では細心の注意を払う必要がある」と、適切な運用が必要と呼びかけた。

このページの内容をコピーすることはできません