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コンサルティング事業などを手がける遊技産業未来研究所は2月20日、都内墨田区の東京スカイツリーイーストタワーで定例セミナー「未来研究会」を開催。同社代表の中野忠文氏、PRC代表の中田藤生氏、グローリーナスカの堀金泰陽氏が講演を行った。
中田氏は、「パチンコの新基準機やパチスロ6号機は、客単価が下がるのは明白。それをカバーするには、稼動を上げるしかない」としたうえで、2021年2月以降は、より安く長く遊べる方向へと転換する「業界のデフレ化」が進行すると予測。さらに、省力化のための投資意欲向上や高齢者をターゲットとしたサービス開発などがトレンドになると語った。また、「顧客と接する現場力が最大の差別要因であり、お金では買えない人材や組織力こそ今後の最大の成功要因になる」として、教育や評価制度の醸成をはじめオールラウンドにホール業務をこなせる人材を育成するための「多能工化」を推奨した。
堀金氏は、台ごとの遊技人数や顧客動線、投資金額など詳細な客単位データを数値化する同社の「遊動分析」を元に、時間帯別で稼動しやすい機種や今後撤去が進む旧基準機の後継となりうる機種をピックアップしたほか、来店動機となる人気機種や新基準機のポテンシャルなどを解説した。
中野氏は「今後は、新規則機への入替が順次行われていくことになるが、ぎりぎりまで放置すると多くのリスクがある」と指摘。期日直前になると低予算で中古機購入を狙う店舗が殺到して価格が高騰し、長く使える機種を選定する余裕も無くなることが予想されることから、「入替の対応が早いほど後々の予算軽減や有効な店舗運営につながる。自店にある機種の設置期限を正確に把握し、今のうちから計画的に入替を行う必要がある」と注意を促した。
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