2022.9.16

8月のホール企業採用熱、先月からほぼ横ばいの1.04ポイントで推移

パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2022年8月の採用ニーズは先月からほぼ横ばいの1.04ポイントだったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「直近3年でみれば比較的高い状態をキープしたわけだが、その背景としては市場や人材マインド変化による採用難易度の高まりから活動を継続するケースが増えたことがあげられる」とし「年末繁忙期に向けて動き始めた企業も散見されるなど、より活発化していくことが予想される」と述べている。

「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。

市場では、保通協がまとめた令和4年8月の型式試験実施状況によると、パチンコ機の適合数は24件。前月から4件の増加となったが、結果書交付件数自体が増えたことで適合率はほぼ横ばいの27.0%に留まった。一方のパチスロ機の適合数は、前月から3件増の17件。結果書交付件数の増加によって適合率は逆に3.7ポイント減の17.2%に下落し、今年に入ってもっとも低い数値を示したが、日工組と日電協が次世代型回胴式遊技機「スマートパチスロ」を11月21日から販売することを発表した。6.5号機の好調を受けてパチスロに光明が見え始めてきたなかで、スマスロの登場によって市場がどのように変化していくのか、今後の動向に注目したい。

転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは、「厚労省が公開する有効求人倍率において7カ月連続で増加を示すなど採用転職市場はコロナ禍以前の売手市場へ徐々に戻りつつある」とし「現地勤務で対面業務が主となるパチンコ含めた業職種が今まで以上に人手不足に悩まされることは想像に難くなく、働き方やキャリアの選択肢を増やすなど時代に合わせた整備が求められてきそうだ」と見解を示した。

 

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